答えは、子どもの中に

東大合格者数全国トップレベルの超進学校に在籍しながら、“教えない”教育で注目を集める型破りのカリスマ教師がいる。生徒たちから「イモニイ」の愛称で親しまれる井本陽久、50歳。その授業をひと目見ようと、全国から教育関係者が続々と見学に訪れる。

「できる・できない、正解・不正解に意味はない。大切なのは、自分の頭で考えること」と断言する井本さん。授業では教科書を全く使わず、ノートも一切取らせない。使うのは、生徒の解答を元に作られたオリジナルプリントのみ。1時間でたった1問、答えすら出ないまま授業が終わることもある。だが生徒たちは夢中になって立ち上がり、ライブのように拍手が沸き起こる。教えないのに、伸びていく。その裏には、1時間の授業のために時に10時間以上かける地道な準備と、子どもたちの心を動かす“仕掛け”がある。
2019年の春、井本さんは27年勤めてきた学校の正職員から非常勤講師になり、授業数を減らす決断をした。その分、進学校だけでない様々な生徒のために学外に立ち上げた教室と、22年間続けてきた児童養護施設での指導に時間を割く。朝から夜まで、異なる学びの場を飛び回りながら、思い描く教育を模索している。 変化の激しい、先の見えない時代。生きていく上で、本当に大切にしなければならない学びとは何か。教育のみならず、子育てや人材育成などにも通じる「人を育てる極意」とは。。。

ルールで縛ったり、口うるさく注意したりする必要はない。子どもたちを信じて、ありのままを認めてあげれば、子どもたちは自ずから、最高に輝くはず
引用元:「いま、ここで輝く」(井本陽久さんの著書)

井本陽久さんは生徒をありのまま受け入れる、という教育方針をとっています。決して怒鳴りつけたり否定しません。

問題発言をする生徒がいても黙って信じて待ち続けるようですね。それにより生徒は「否定されない」という安心感を抱き、自立性を発揮しだすとのこと。

  ウータン

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