嬉しいお便り from トルコ

                                                                                                                                                                
児島 様
 
今年もいよいよ最後の週を迎えました。
いかがおすごしでしょうか?
 
今年もいろいろと学びの機会をありがとうございました。
お陰さまで本当に楽しい1年でした。
 
そうそう、こちらはU君が11月末から突然何か閃いたかの
ように、自分の考える教育(今は数学中心ですが彼の視野は
もっと広いです)に邁進し始めました。といっても元々彼が
コツコツと一人で地道にやってきたものの延長なのですが、
今までのトルコの保守的な現状では絶対に受け入れられない
ものでした。
 
今のところ、公務員の教員としていつ免職になっても良いという
覚悟さえあるらしく、滅多に見せない(?)彼の意地を感じる
今日この頃です。
 
嬉しいことに以前のように彼の考え方をひたすら拒絶していた
トルコの政策的・社会的な障害が、最近少しずつ崩れている
ようにも感じます。人々の受け取る情報がグローバルになってきて、
ようやくトルコの社会が彼に追いついてきたと言えるのかもしれません。
少しずつですが、生徒さんや父兄からのエールも届き始めました。
 
話せば長くなりますが、彼のビジョンはある意味デモクラティックで、
正論だと私は思っています。あくまで公教育という範疇の中での
一つの挑戦ですが。
とはいえ、同時にトルコの学校教育の存在意義を根本から覆す
時限爆弾ともなりうることは、容易に想像できます。
ですので、もともと複雑なこの国の中では誠に「危うい」のです・・・。
 
今、トルコは宗教政党がとても強く、先祖帰りのように、というかやっと
自らのアイデンティティに気付いたかのように、政治・経済・教育までも
イスラーム一色になってきました。でもこの中心にいる人々はとても
エリートでスマートな人たちなので、かつての急進派のようにガッチガチの
保守的イスラムではありません。世界の情勢や民意を巧みに汲み取る
人たちです。(日本でもインターナショナルスクールを開きました。)
 
ということで、トルコの中央集権的な現状を考えると、教育分野でも
彼ら宗教政党派がU君が目指すデモクラティックな学びの流れの側に
つくか、クラッシックな学びの側につくかで、当面のトルコの教育の方向が
決まっていくように思います。
 
まあ公教育の教員資格を剥奪されたら、どこかの田舎で「寺子屋の
おやじ」的なことをやっているU君がいることでしょう。
それはそれでまた楽しいかもしれませんね。
 
まだまだ彼の目指すところまでは遠い遠いトルコですが、私も出来る限り
サポートしていきたいと思っています。
ボチボチと・・・。
 
近況報告が長くなりましたが、何はともあれ、2011年、児島さんご家族
皆様のご多幸をお祈りして、歳末のご挨拶を申し上げます。
またいつかお会いできる日を楽しみにしております。
それではまた。
  
                        T.I.
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☆今年、最大のチャレンジだった、トルコでのレインボーバタフライ・キャンプ!
 みごとに成功し、これからの新しい天開を観る事ができました。
 もうみんなは、”ドリーム ライダーズ”になっています。惑星の新しい波にしっかり乗っています。
 これからは(今までも)、なくてはならないものは、それは家族としての仲間(同士)ですね!!
 それをお金では買えません。この信頼は、AIそのものです。AIとAIのつながりで生み出されるものだと実感させられました。
    ほんとうにありがとうございます。
 
     うーたん@7@
 

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